参画堂日記

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流れ星日記871:男女共同参画の評価を推進する研究会・公開研究会(事例報告)

今日は、表記研究会の午前中に行われた、もう一つのプログラムである
女性/男女共同参画センターからの事例報告について。

この日、事例報告をしたセンターを、発表順にご紹介します。
これまた、特にわたしの印象に残った内容とコメントを、箇条書きで。

1)静岡市女性会館(アイセル21)

✓指定管理者NPO法人男女共同参画フォーラム静岡は、
開館が実施した講座で学び、エンパワーしてきた女性たちが作ったNPO法人。
つまり、女性会館のインキュベーター機能から生まれた団体であり、
ニーズの当事者がサービスの提供者となっていることが一つの成果では。
✓評価の現状としては、行政評価(年度評価と総合評価)、および自己評価
(事業実績評価、理事会評価、職員全体・個人の年度評価)とを行っており、
行政評価についてはウエブでも公開されている。
✓一つ疑問に思ったのは、自己評価で実施している定量評価において
非常に高い成果を上げていることが、翌年度の協定書の内容に反映されている点。
その数値を協定書に盛り込むことの是非が、どの程度具体的に検証され、
あるいは適切かどうかの協議がされているのだろうと思った。

2)名古屋市男女平等参画推進センター(つながれっとNAGOYA)

✓NPO法人参画プラネットから、事務局長の林さんが報告。
✓名古屋市男女平等参画推進センターは、8年前に基本構想を作るとき、
市民団体が受託して執筆に関わっているのが大きな特徴。その後も、
NPO法人が一部業務委託をし、その後指定管理者制度を導入。
✓センタ−の基本構想の中に、
「女性のエンパワメント拠点」「男女共同参画社会の構築」に加え、
「縦割り社会を超えた総合的協働型社会の構築」と「市民・行政・企業・
国際的機関とのパートナーシップの構築」が明記されているのが特徴的か。
✓参画プラネットが実施してきた評価(内部評価と外部評価)については、
毎年度発行してきた団体の事業報告書『プラネットの軌跡』に
詳細が載せてあります。ご参照くだされば幸いです。

3)大阪市立男女共同参画センター(クレオ大阪)

✓昨年度の指定管理期間から、指定管理者が2団体になった。
今回発表をされたのは、5館あるセンターの内4館を管理している
財団法人大阪市女性協会からの職員の方。
✓あくまでも指定管理者として求められる「利用者(市民)サービスの向上」と
「市費の縮減効果」への説明責任を、評価をとおしてどう示していくかが
今後の継続した課題だと言われたのが印象的。
✓所管局の評価にある「A・B・C」の基準は、それぞれ
「A:事業計画で想定した以上の効果が得られている」「B:おおむね事業計画
どおりの効果が得られている」「C:事業計画で想定した効果がえられていない」
となっており、この「想定」をどこに置くか、非常に難しいと感じた。
(というより、ここに評価の専門的な知識が大きく求められていると思う)
そして、「以上」と判断するための数値目標だけで測れない指標(質的評価)を
適切に置くことも、これからの課題と可能性だと思う。
✓クレオ大阪が力を入れてきた「女性のチャレンジ支援」事業に対して、
事業評価の指標を工夫されているのがとても印象的で、担当の方が
「評価が民主主義の道具というのであれば、それは誰もが分かりやすく、
やりがいをもって取り組めるような形で示されなくては」と言われたことに共感。

4)埼玉県越谷市男女共同参画支援センター(ほっと越谷)

✓2001年オープンし、2009年4月、埼玉県内の女性関連施設で
最初に指定管理者を導入した施設。指定管理期間が3年というのは短い印象。
(もちろん、4年でも5年でも短いことに変わりはないですが)
✓当初より「市民との協働による男女共同参画の実現」を目指し、
登録団体との連携で事業を展開して10年になるとのこと。
こうした、単年度の目標値の達成度だけでは計れない評価をどう表していくか、
指定管理者という枠組みを超えた指標の設定が必要なのかなと思った。
✓越谷市の指定管理者評価で特徴的なのは、評価指標を指定管理者と
協議して決定し、指定管理者が評価項目を提案できる点。
また、「ABC」のランクではなく、項目ごとに1〜3までの評価点をつけた
平均値で管理運営の適正性を示していること。
(平均値が2.0以上を適正としており、ほっと越谷は2.2)

5)埼玉県鶴ヶ島市女性センター(ハーモニー)

✓今回事例報告を行った施設の中で唯一、公設公営の施設。
あとは全て指定管理者で、NPO法人が3、財団法人が1という内訳であるが、
やはり、「女性/男女共同センター」とひとくくりに言っても多様であり、
運営主体、運営方法、施設の設置目的、自治体の規模や予算、
施策における位置づけなどのさまざまな違いから、おしなべて
同じ指標での評価は非常に難しい(というより無理がある)のではと感じた。
✓市が実施する行政評価として事務事業評価(年1回)、施策評価(5年に1回)、
政策評価は実施していないということである。
✓発表してくださった中野さんから課題として、職員が3〜5年で異動するため、
男女共同参画を推進する体制を維持していくための職員の意識や理解の向上が
課題となる、というお話は共感をもって聞いた。

最後に、この事例報告の総評として、司会の国立女性教育会館・高橋さんから、
次のようなまとめがあった。
✓女性/男女共同参画センターは、全国377館(2011年4月現在)。
このうち、1999年から2010年までに設置されたのが48%。
2011年4月現在、102館で指定管理者制度を導入しており、特に
都道府県と政令指定都市で進んでいる。また導入の結果、運営主体が
NPO法人、企業、企業とNPO法人のコンソーシアムなど、多様化。
✓こうした施策の拠点施設における評価の取り組みは、行政評価に加え、
各施設職員が独自で「自ら行う評価」として模索され、
グッドプラクティスを生んでいる。
✓今後の、男女共同参画施策の評価における課題として、4つ。
1)施策の対象に起きた変化、社会へのインパクトを明らかにする評価が不十分。
(政策・施策・事業の体系化の不備と、目標値の達成だけを重視する点に課題)
2)行政(政策策定)と拠点施設(政策実施)の評価の役割分担が機能不足。
3)施設管理及び事業の評価のみでは、これからの評価は不十分。
4)男女共同参画を推進する組織としての評価、事業の担い手の評価が必要。

以上、書ききれていないこともまだありますが、
新しい視点や刺激をたくさんいただき、今後の課題を強く意識できた時間でした。

この後、午後には「男女共同参画政策の新しいフロンティア
−どのような視点で研究と実践が広がっているか?−」という、
これまた興味深いタイトルでシンポジウムが行われています。
わたしの尊敬する(個人的に崇拝の域)、群馬パース大学の
内藤和美先生のご発言などは、特に聴きたかったのですが・・・。

午後の部の報告、どなたかお願いしますー。

☆中村奈津子☆

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